瓦版
健康コラム
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更年期を快適に過ごす 前編
手書きの瓦版をPDFでご覧いただけます。《紙面のまま読みたい方はこちら》 PDFで読む> 《記事で読みたい方はこちら》 「更年期」——よく耳にする言葉ですが、具体的には何才を指すのでしょう。人によって多少の差はありますが、閉経を挟んで10年間(ほぼ45才~55才)を更年期と言い、ホルモンの変調期にあたります。ほとんどの女性が何らかの体調の変化を感じるものですが、その中でも、心身の症状が重く、仕事や家事にさしつかえる場合を「更年期障害」と言います。 実は男性にも更年期はあるのですが、今回は女性の場合をご紹介します。 更年期の症状 暑くもないのにほてる、突然に滝のような汗をかく などの症状は『ホットフラッシュ』と言われ更年期の代表的なものですが、他にもたくさんの症状があります。 イライラ・憂うつ・めまい・疲れやすい・不眠・頭痛・肩や首のこり のぼせ・冷え・動悸・息切れ・ドライアイ・ドライマウス・膣の乾燥感・吐き気 便秘・下痢・頻尿・尿失禁 etc.. 細かくは100種類以上と言われています。症状は、単独ではなく、いくつも重なる場合が多いので、不定愁訴と言われています。 ここで難しいのは、症状だけで別の病気を考えてしまい、治療を続けている場合が多いことです。更年期世代の方で、困った症状が、もしスッキリ改善しないのであれば、ホルモンの乱れから来る更年期症状の可能性も考えてみる必要があるでしょう。 更年期症状はなぜ起こる?! …閉経が近くなるとエストロゲン(女性ホルモン)が急激に減少します。 エストロゲンとは、卵巣から分泌され、月経の中心とも言えるホルモンですが更年期になると卵巣の働きが低下するため、エストロゲンの分泌が急激に悪くなります。 エストロゲンは卵巣から勝手に出ているのではなく、「脳の視床下部」が出す「卵胞刺激ホルモン」の指令を受けて分泌されています。 この視床下部は、卵巣だけでなく、他のホルモンの調節や自律神経の中枢でもあります。 (体温調節・呼吸・心拍数・消化機能・性行動・睡眠などの本能行動の他、怒り・不安などの情動行動など多岐にわたりコントロールしています。) さて、卵巣が衰えてエストロゲンが少なくなると…… 視床下部は、足りないと判断し、「もっとエストロゲンを出しなさい!」と指令(卵胞刺激ホルモン)を出します。 しかし、卵巣は衰えているので反応できず、ついには視床下部はパニックを起こします。 視床下部は、他のホルモンや自律神経のコントロールセンターでもあったのですから、このパニックは他のホルモンや自律神経の働きまでギクシャクしてきます。 その結果が、ホットフラッシュやイライラ・不眠・めまい・肌や粘膜の乾燥など更年期症状として現れるのです。 後編では「更年期症状の改善法」についてご紹介します。 ※後編はこちら -
歯周病 見落としていませんか?
手書きの瓦版をPDFでご覧いただけます。紙面のまま読みたい方はこちら PDFで読む> 歯ぐきがムズムズする・・・ 歯みがきで血が出る・・・そんなちょっとした違和感。 放っていませんか? もしかすると、その症状、歯周病が始まっているのかもしれません。 歯周病に罹患している割合は、47.9%で、約2人に1人が歯周病と言われています。 歯周病ってどんな病気? 歯周病は細菌の感染によって引きおこされる、歯肉炎・歯周炎の総称です。 「歯周ポケット」と呼ばれる歯と歯ぐきのすき間にある溝に歯垢(プラーク)が溜まることで、細菌が増え、歯ぐきに炎症が起きます。 初期の段階では痛みもなく、炎症も軽い為、放置する人も多いようですが、放っておくと、歯周ポケットの溝が大きくなり、歯がぐらつき始め、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。 歯周病は、ある日突然、症状が出るのではなく徐々に進行する病気です。 ●初期段階で、しっかりケアすることが非常に大切です。 歯周病が全身に及ぼす悪影響 歯周病は口の中だけの問題ではありません。近年の研究では、全身への悪影響も分かってきています。 例えば、脳梗塞は歯周病になっている人の方が、2.8倍もなりやすいと言われています。 これは歯周病菌が血中に侵入することで、血栓を誘発し血管が詰まりやすくなることで脳梗塞を引き起こすからです。 他にも、糖尿病は2倍、認知症は1.7倍なりやすく、早産や誤嚥性肺炎、関節リウマチのリスクも高くなると言われています。 つまり”歯ぐきの健康は全身の健康”と直結しているのです。 セルフチェック チェック □ 歯みがきの時に出血することがある。 □ 歯ぐきが赤く腫れている。 □ 歯ぐきがむず痒い、違和感がある。 □ 歯ぐきが下がってきた気がする。 □ 朝、起きた時、口の中がネバネバする。 □ 口臭が気になるようになった。 □ 食べ物がうまく噛めない。 □ 歯がグラグラしてきた気がする。 □ たばこを吸っている。 □ 歯医者に半年以上行っていない。 □ 糖尿病がある。 □ ストレスが多く疲れやすい。 ●チェックが3個以下→今のところ、心配なさそうですが、定期検診は忘れずに! ●チェックが4~6個→歯周病が進行している可能性があります。 ●チェックが7個以上→歯周病がかなり進行している恐れあり!! すぐに歯科医院で相談を!! 歯周病対策のポイント ・歯と歯ぐきの境目を意識して、ていねいに歯みがきをする(1日2回/1回につき2分以上) ・フロスや歯間ブラシを使って、歯と歯の間の汚れも落とす。 ・歯周病ケア用の歯みがき粉や洗口液を活用する(殺菌・抗炎症成分入りが効果的) ・食後すぐの口腔ケアを習慣にする(歯垢は時間とともに歯石になる) ・たばこをやめる(血流を悪化させ、歯ぐきの回復を妨げる) ・栄養バランスのとれた食事(特にビタミンCやたんぱく質を意識しましょう) ・口の中が乾燥しないよう、こまめな水分補給を(唾液は自然な殺菌力があります) ・定期的な歯科検診を受ける(できれば年2回) ■ 歯を失う原因の第1位は意外にもむし歯ではなく歯周病なのです。 「今、痛くないから大丈夫!!!」と思っていたら、手遅れに…なんて事も。 歯ぐきも今のうちにしっかりケアしてあげましょう! -
腹式呼吸 健康法
手書きの瓦版をPDFでご覧いただけます。紙面のまま読みたい方はこちら PDFで読む> 私たちが生きていく上で欠かせない『呼吸』。24時間休むことなく 繰り返している呼吸ですが、『胸式呼吸』と『腹式呼吸』の2つの方法が あることを知っていますか? 胸式呼吸 肋間筋の働きで胸郭を広げることによって肺を膨らませます。 活発に動いて、短時間で酸素を取り込む必要がある「活動モード」の時に行われる呼吸で、交感神経が優位に働きます。 短距離をダッシュした時に、息が上がるのをイメージすると分かりやすいと思います。 腹式呼吸 横隔膜を上下させることによって、肺に空気を取り込みます。 副交感神経優位な時、つまりリラックスしている「休息モード」の時に行なわれる呼吸です。 寝ている人の呼吸を観察してみると、息を吸う時に、お腹がふくらみ、息を吐く時にお腹がへこんで、腹式呼吸になっているのがわかります。 私たちは、日常生活の中で、この2つの呼吸法を無意識に使いわけて呼吸をしています。 腹式呼吸を おすすめする人は? 腹式呼吸、胸式呼吸、どちらも本来、人の体に備わっている必要な 呼吸法です。しかし現代のストレス社会では交感神経優位になり 自律神経が乱れている人が多く見られます。 血圧上昇、不眠、便秘、血行障害、冷え、肩こり、口渇、不安症…などは 交感神経優位の状態で現れやすい症状です。そのような方には 交感神経を鎮め、副交感神経を優位にする腹式呼吸を生活の中に 取り入れるとよいでしょう。 また、血圧測定の前には、深呼吸をするように言われた事はありませんか? この深呼吸も腹式呼吸のことです。ただ深く息を吸えばいいわけではないので、 正しい深呼吸(腹式呼吸)を行いましょう。 <腹式呼吸で期待できる効果> ● 寝つきが良くなる ● 心拍・血圧が落ち着く ● 血流が良くなる ● 姿勢が良くなる ● 不安や緊張を和らげる ● 便秘の解消 ● 消化機能の改善 ● リラックスできる ● 筋肉のコリを和らげる ● 冷えが改善する ● 声量が増える ● インナーマッスルが鍛えられる ● 腹式呼吸のやり方 ① リラックスした状態で背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。この時、吸い込んだ空気をおへその下に溜めるように、お腹をふくらませます。 ② 次に、溜めた空気を口からゆっくり吐き出します。お腹をへこませながら体の中の悪いものを全て出し切るようにイメージしましょう。吸う時の倍くらいの時間をかけて、ゆっくり吐くのがポイント。 ③ これを10〜15回繰り返します。1日3セットを目安に行いましょう。寝る前に腹式呼吸を行うと寝つきよくする効果が期待できます。忙しい人は、寝る前だけでも行うとよいでしょう。 吸う お腹が ふくらむ ● 4秒間かけて鼻から息を吸う。お腹に空気を入れる。 吐く お腹が へこむ ● おなかに入れた空気を8秒間かけて口から吐きだす。 慣れない間は、仰向けの状態で行うとお腹の膨らみが分かりやすいのでお勧めです。ヒザを立てて手をお腹の上に置いて行うとお腹のふくらみが確認できます。 「たかが呼吸、されど呼吸」 やり方自体はシンプルですが、効果は絶大! ぜひ、あなたの生活に取り入れてみて下さい。 -
逆流性食道炎かも・・・
手書きの瓦版をPDFでご覧いただけます。紙面のまま読みたい方はこちら PDFで読む> 若い頃はどれだけ食べても大丈夫だったのに最近はムカムカして胃がもたれる、すっぱい胃液が上がってきて胸やけもする……。このような症状は逆流性食道炎かもしれません。 逆流性食道炎は胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで起こり逆流した胃酸が食道の粘膜を傷つけ炎症を起こしてしまいます。 逆流性食道炎そのものは命にかかわる病気ではありませんが、慢性化すると、食道の壁が傷つき食道ガンのリスクが高まると言われています。 セルフチェック こんな症状は要注意..!! □ 焼けるような胸やけがする。□ 酸っぱい胃液が上がってくる。□ ゲップがよく出る。□ 胸が詰まる、締めつけられるような感じがする。□ のどがイガイガして、口の中が苦い。□ 食べ物が飲み込みにくい、つかえる。 ●原因 胃の入口には下部食道括約筋という筋肉があり、食べ物を胃に送り込むと同時に胃酸が逆流しないように閉じたり、開いたりしています。 しかし、年齢を重ねると、この括約筋の働きが弱くなり、胃の入口が緩くなる結果、胃酸が食道に逆流しやすくなります。 又、ストレスや脂っこい食べ物の食べすぎで、胃酸過多になったり、腹圧が高まることも胃酸が逆流する原因になったりします。 ●生活上の注意事項 逆流性食道炎は、まず生活習慣の改善が重要です。 日常生活に気をつけるだけでも、症状を予防できるので、以下の事に気をつけましょう。 ①食事の注意‥‥早食いせず、ゆっくり噛んで食べることを心掛けましょう。胃酸の分泌が増えるような刺激物(辛いもの、脂っこいもの、コーヒー、チョコレート、アルコールなど)は、できるだけ控えた方が良いです。就寝前、2〜3時間の食事は避けて、間食や暴飲暴食にも気をつけましょう。 ②お腹の圧迫に注意‥‥前かがみになったり、腹部を締めつけたりすると、腹圧がかかり胃酸が逆流しやすくなります。服はゆったりしたものを着て、ベルトなどで体を締めつけないようにしましょう。 ③寝る時の姿勢‥‥胃の形状から右向き(右を下)で寝ると、食べ物が食道に戻りやすくなってしまい同時に胃酸も逆流しやすくなります。逆流性食道炎には左側を下にして寝ることをおすすめします。また、頭を高くして寝ることも効果的です。 ●治療について 逆流性食道炎は、自然に治まることもありますが、ほとんどの場合、不快な症状は続くようです。 症状が軽ければ、市販の医薬品でも対応できます。胃酸を中和する制酸剤や、食道粘膜の荒れを防ぐ胃粘膜保護成分配合の胃腸薬、また漢方薬や胃酸の分泌を抑えるガスターなどのH2ブロッカーを上手に使えば、症状を忘れるくらい楽になります。 ●症状に合ったお薬をお選びしますので、お気軽にご相談下さい。 ▶但し、食道が荒れて炎症が進んでいたり、市販薬では改善しなかったり、再発を繰り返すような場合は、専門医への受診をおすすめします。 -
熱中症は大丈夫!?
手書きの瓦版をPDFでご覧いただけます。紙面のまま読みたい方はこちら PDFで読む> 一年のうちで最も気温が高くなる8月。毎年、この時期に救急搬送が増えるのが熱中症です。誰にでも起こりうる熱中症ですが、予防も対処もできるので正しい知識を身につけておくことが大切です。 症状 軽度のうちは、その場で対処可能ですが、中等度〜重度になると医療機関での治療が必要になります。 特に高齢者の場合は暑さを感じにくく、気づいた時には症状が進行していて重症化してしまっていることがあります。 熱中症は症状が出てからでは遅いので早めに対処することが重要です。 また、地面からの照り返しの影響を受けやすい子どもの熱中症も多いです。小さなお子様は、自分で熱中症の症状に気づきにくいので、周りの大人が気にかけてあげましょう。 熱中症の人を見かけたら まずは涼しい場所へ移動して衣服を緩め、体を冷やしましょう。 特に首の周り、わきの下、足の付け根など血管が多いところを冷やすと効果的です。 氷や保冷剤がない場合は、皮膚に水をかけて、うちわ等であおぐことで体を冷やす事ができます。 水分と一緒に塩分を補給して、症状がよくなるか様子をみましょう。 ただし、重度になると命に関わる危険な症状です。意識がない場合や自力で水分が摂れない場合はためらわず救急車を呼びましょう! 上手な水分摂取を 熱中症には、どのような水分を摂れば良いのでしょうか。 よくテレビCMでも目にする経口補水液は速やかに水分を吸収できるよう電解質と糖分が適度に配合された飲み物で熱中症に最も適しています。 ただし、普段の水分補給を経口補水液にすると、塩分が過剰になって、血圧の上昇につながります。 スポーツドリンクは、500mlあたり30g以上の糖分を含むものも多く、飲み過ぎると糖分過多に注意が必要です。 熱中症になってしまった場合や、外での作業や運動で汗をかく場合は、経口補水液がおすすめですが、室内で過ごして汗をあまりかかない場合は、水や麦茶で十分です。 緑茶やコーヒーなど、カフェインが入っている飲み物は、利尿作用で、水分が出ていってしまうので、カフェインが入っていないものの方がおすすめです。 又、高齢者は体内の水分量が少なく喉の渇きを感じにくくなっています。 喉が渇いていなくても起床時や、外出時、入浴前後など、こまめに水分を摂る習慣をつけましょう。 いい汗かいて熱中症予防 人は体温が高くなると汗をかいて、その気化熱で体温を調節しています。 しかし普段から汗をかく習慣がない人は、体が汗をかく必要がないと感じてしまい、汗腺が働きにくくなっています。 いざ、体温が上がった時に、しっかりと汗腺が働かないと、体温のコントロールがうまくいかず熱中症になりやすくなるわけです。 「自分はあまり汗をかかないけど、大丈夫かな…」と、心配になっていませんか?……でも大丈夫です!働かなくなった汗腺も、汗をかくトレーニングをすれば発汗機能は改善することがわかっています。 炎天下での運動は危険ですが、朝夕の涼しい時間帯にウォーキングなどの軽い運動をしたりお風呂に入る時は、湯船に浸かっていい汗をかく習慣をつけましょう。もちろん、汗をかく時は、水分補給も忘れずに♪
